リモートモードでのプレイ

リモート モードを使い、デバイスへの再デプロイなしでデバイス上でテストを行う。

概要

リモート モードでは、Unityエディターのプレイモードだけでコードを実行でき、デバイスへの再デプロイなしでコードの反復が行えます。ARDKはこの際、デバイスのリモートフィードアプリケーションのインスタンスとやり取りしてARDKコードをモバイルデバイス上で実行し、関係するデータをUnityに送り返します。

Unityエディターとリモートフィードアプリの接続はUSBケーブルまたはインターネット経由で実行することができます。

注釈

インターネット経由のリモートモードは、ARDKリリース2.1時点で廃止されています。

注釈

Windowsマシンでリモートを使用する場合、フレーム圧縮が行えないためパフォーマンスが低下します。

リモートフィードアプリケーションのインストール

リモートモードを使用するには、ARDKのリモートフィードアプリケーションをインストールしたAR対応デバイスが必要です。

インストール方法:

  1. Niantic の開発者ポータル ARDKダウンロードページ からARDK使用例プロジェクトをダウンロードし、Unityプロジェクトにインポートしてください。

  1. プロジェクトウィンドウ で、ARDK使用例/バーチャルスタジオに移動し、ARDKのリモートフィードアプリのシーンを探します。

  2. Build Settings(ビルド設定)**(メニュー : **File(ファイル) > Build Settings(ビルド設定))に進み、ARDKのリモートフィードアプリのシーンアセットを Scenes In Build(ビルドのシーン) パネルにドラッグして、ビルドにこのシーンを組み込みます。モバイルデバイスでアプリケーションを開いたときにロードされるように、このパネルに、このシーンのみ含まれているか、最初のシーンであることを確認します。

../../_images/build_settings.png
  1. 希望する対象のモバイルプラットフォームに切り替えます。

  2. [USB接続のみ] Development Build ボックスにチェックを入れます。

  3. 希望するプラットフォームでビルドを行い、出力アプリをモバイルデバイスにデプロイします。不明点がある場合は、 iOS または Android にビルドする手順を参照してください。

リモートフィードアプリの接続

  1. モバイルデバイス上でリモートアプリを開き、使用したい接続モードを選びます。画面が一瞬ピンク色になり、その後青色に変わり、「接続を待機中…」という文字が表示されます。

  2. Unityエディターのツールバーでバーチャルスタジオウィンドウを開きます(メニュー:Lightship > ARDK > バーチャルスタジオ )。

    • Lightship ウィンドウが表示されない場合は、Unityエディターの再起動をお試しください。

  3. Virtual Studioウィンドウの Remote(リモート) タブを開きます。

  4. リモートフィードアプリ(インターネットまたはUSB)で選択した接続方法と同じものを選択します。

  5. [USB接続のみの場合] Consoleウィンドウの エディター ドロップダウンから、ご使用のデバイスを選択します。

../../_images/editor_usb_connection.png
  1. [インターネット接続のみの場合] 携帯電話に表示されている文字をVirtual Studioウィンドウの**PIN** 欄に入力します。

  2. Unityエディターでプレイモードに入ります。リモートフィードアプリの画面が緑になり、Virtual Studioウィンドウのステータスが「接続済み」となります。

    • ARSession が構築および実行されると、リモートフィードアプリがカメラフィードを表示し始めます。対象シーンが ARFrames からカメラ画像をレンダリングするよう設定されている場合( ARRenderingManager コンポーネントを使用)、カメラフィードがUnityエディターのゲームビュータブにミラーリングされます。

トラブルシューティング

Virtual Studioウィンドウが、ピンク色の文字で「Waiting for Remote Connection to be ready...(リモート接続の準備を待機中…)」と表示されたままになる。

(これはUnityエディターがARDKのバックエンドサーバーに接続できないことを意味します)

  • コンピューターがインターネットに接続されていることを確認する。

  • 認証 がセットアップ済みであることを確認する。

  • ARDKが最新バージョンになっていることを確認する。

  • サーバーの問題を診断する方法については、 トラブルシューティング ページのネットワークセクションで詳細をご覧いただけます。

ARDKのリモートフィードアプリがピンクの画面のままになる。

(これはARDKのリモートフィードアプリがARDKのバックエンドサーバーに接続できないことを意味し、インターネット接続使用時にのみ起こります)

  • デバイスがインターネットに接続されていることを確認する。

  • 認証 がセットアップ済みであることを確認する。

  • アプリが最新バージョンのARDKでビルドされていることを確認する。

  • サーバーの問題を診断する方法については、 トラブルシューティング ページのネットワークセクションで詳細をご覧いただけます。

ARDKのリモートフィードアプリが青い画面のままになりVirtual Studioウィンドウが青い文字で「接続を待機中…」と表示されたままになる。

(これはUnityエディターがARDKのリモートフィードアプリに接続できないことを意味します)

  • インターネット接続を使用している場合:

    • 入力したPINに間違いがないか確認する。

    • リモートフィードアプリでインターネットを選択し、アプリが青い画面になっていることを確認する。

  • USB接続を使用している場合:

    • リモートフィードアプリをビルドする際に、Development Build が選択されていることを確認する。

    • Unityのコンソールウィンドウの**Editor** ドロップダウンで、使用するデバイスがハイライトされていることを確認する。

    • Unityエディターとリモートフィードアプリケーションのいずれも再起動を試す。

    • (Androidのみ)上記がすべて失敗した場合、Android端末をUSBで接続するためには、手動でトンネルの設定が必要な場合があります。設定方法:

      1. コマンドプロンプトを開いて adb forward tcp:34999 localabstract:Unity-{insert bundle identifier here} とタイプし、 {insert bundle identifier here} をリモートapkのバンドルID(パッケージ名)に変更します。

      2. Unityを一度終了し、再度開きます。

      3. ローカルプレイヤー(AndroidPlayer(ADB@127.0.0.1:34999))が選択可能になっていることを確認します。

アプリとVIrtual Studioウィンドウには接続済みと表示されているのに、Unityエディターの再生を押しても何も起きない。

  • まず、正しい RuntimeEnvironment でARSessionを作成し、 Run がそのARSessionに呼び出されていることを確認します。

  • 続いて、必要なデータに対する適切なコールバックにサブスクライブし、何らかの方法でARフレームをレンダリングしていることを確認します。

    • ARフレームの受け取りとレンダリングを行う最も簡単な方法は、シーンに ARSceneCamera プレハブを追加するか、シーン内の既存のカメラに ARRenderingManager を追加することです。カメラに ARRenderingManager を追加する場合、カメラがデバイスのポーズで動くように ARCameraPositionHelper も追加しておくことを推奨します。

  • 最後に、USB接続使用時にUnityエディターが疑似的な接続を行っており、実際にはデバイスに接続されていない場合があります。上記のトラブルシューティングチェックに従い、デバイスとUnityエディターが適切に接続されていることを確かめてください。

こちらもご覧ください

Virtual Studio