ARDK 2.0.0 リリースノート 2022-05-17
新着情報
[VPS] Lightship VPSは、現実世界のVPS Wayspotsを検出し、把握することで、デバイスを現実世界のロケーションと同期させることができます。Lightship VPSを使用して、ユーザーが検出し、インタラクトできる現実世界の共有ARや永続ARのコンテンツを使用する没入型AR体験を作成します。Lightship VPSはベータ版リリースであり、以下の機能が搭載されています。
VPS Wayspot Anchor : Wayspot Anchorは、ARコンテンツを特定のロケーションに紐付け、長期間保持できる「空間ブックマーク」です。Wayspot Anchorは、VPSが作動したウェイスポットでLightship VPSを使用してローカライズしたら、作成したり呼び出したりできます。Wayspot Anchorに関する詳細は、Lightship VPS のドキュメントを参照してください。
VPS Coverage API : VPS Coverage APIを使用して、VPSが作動したウェイスポットのカバレッジエリアを検出し、ユーザーがそれらを使用してローカライズできるようにします。VPS Coverage APIの詳細な使用方法については、Lightship VPSのドキュメントを参照してください。
ARDK使用例にVPS機能の新しいサンプルシーン(VpsCoverageExample、VpsCoverageListExample、WayspotAnchors)を追加
注釈
ARDK 2.0には、次のようなAPIの廃止予定の機能や主要な変更が含まれています。アップグレードする前に、これらの変更点を確認してください。
[開発者プラットフォーム] ARDKでユーザーIDフィールドとクライアントIDフィールドに対応。ユーザーIDを使用することで、Nianticはデータプライバシーのベストプラクティスを維持しながら、ユーザーをサポートし、ユーザー間での機能の使用パターンを把握できます。クライアントIDは、アプリでユーザーIDをサポートできない場合の代替手段として提供されます。ユーザーIDとクライアントIDの詳細については、ドキュメントとARDKのデータプライバシーに関するよくある質問を参照してください。
[開発者プラットフォーム] デバイスの権限リクエストを処理するためのクラス
Niantic.ARDK.Utilities.Permission.PermissionRequester
を新たに追加。権限リクエストが実行されたときに結果を取得できるように、非同期メソッドとコールバックメソッドのいずれも用意されています。[開発者ツール] 新旧両方のUnity Input Systemに対する互換性を追加され、必要に応じて入力ファイルを整理。Unityの両方の入力システムに対応するように、モックカメラを変更予定。
改善点
[基本AR] 視認性を重視して、BaseAnchorsからBasicAnchorsに名前を変更
[コンテクスト・アウェアネス] ILocationServiceでVPSに対応するためのアップデートを実施。LocationServiceFactoryを使用して、ILocationServiceインスタンスを作成します。位置情報を容易に偽装できるように、LatLngクラスとSpoofLocationServiceメソッドが新たに追加されました。
[開発者プラットフォーム] M1搭載MacでUnity 2020を使用している開発者を対象としたARDKの特殊パッチの適用を修了。ARDKの初回インポート時にUnityがクラッシュすることがありますが、継続して発生する可能性は極めて低く、Unityプロジェクトを開き直すことで正常に動作します。****
[開発者ツール] GameObjectにMockImageAnchorsを追加するためのUIとワークフローを追加
[開発者ツール] ARDK使用例に、APIレベル30のビルドを行うデフォルトのAndroidビルド設定を追加。ただし、ビルドの際には、Android向けビルドガイドの「Building for Android 11」に記載されているように、プロジェクトのAndroidManifest.xmlを更新する必要があります。
[開発者ツール] これまでインスペクターでのみ編集可能だったすべてのマネージャーコンポーネントのフィールドを取得または設定するパブリックプロパティまたはメソッドを追加。
[開発者ツール] ARDK Unityの最上位メニューの名称をLightshipに変更
不具合修正
[コンテクスト・アウェアネス] ARDKをプロジェクトにインポートする際のシェーダーからの警告を解決。この警告を解消するには、終了点が1つになるようにシェーダー関数のロジックを更新します。
[コンテクスト・アウェアネス] ゲームボードのサンプルシーンで、キャラクターが移動するはずのウェイポイントに誤って歩いてしまう問題を修正。
[開発者プラットフォーム] ArdkGlobalConfigクラスで使用されている設定について、ユーザーによる手動切り替えは不要。
廃止予定
[基本AR] IARFrame.Serialize()を削除。今後は、_ARFrameFactory._AsSerializable()を使用してください。
[コンテクスト・アウェアネス] DepthMeshOcclusionEffectを削除。機能はDepthMeshOccluderとARDepthManagerに移行。
[コンテクスト・アウェアネス] ISemanticBufferのサンプリングメソッドとフィッティングメソッドをSemanticSegmentationManagerとAwarenessBufferProcessorに移行
[コンテクスト・アウェアネス] ARCameraFeedとARCameraRenderingHelperの機能をARRenderingManagerに移行
[コンテクスト・アウェアネス] ARRecorderは廃止され、ARCaptureに移行予定
[開発者プラットフォーム] ITargetableRenderFeatureProviderはIRenderFeatureProviderに移行し、ISemanticBufferとARFrameRendererFactoryから古いメソッドを削除
[開発者プラットフォーム] ARDKAuthRegistrarを削除
[開発者プラットフォーム] ArdkGlobalConfig.VerifyApiKeyWithFeatureを削除
[開発者プラットフォーム]
Niantic.ARDK.Extensions.Permissions.AndroidPermissionManager
を廃止。今後は、Niantic.ARDK.Utilities.Permission.PermissionRequester
を使用してください
主な変更点
[コンテクスト・アウェアネス] ARCameraFeedとARCameraRenderingHelperを削除。これらの機能は、新機能のARFrameRenderer(およびARRenderingManagerとARVideoFeed拡張)が導入された際に廃止されています。ARCameraFeedとARCameraRenderingHelperを使用していたプロジェクトを新しいレンダリングAPIに切り替える方法については、ARDK 1.0のリリースノート(ドキュメントサイトから入手可能)を参照してください。
[コンテクスト・アウェアネス] 廃止されたDepthPointCloudGenerator.Settingsプロパティを削除。
IARWorldTrackingConfiguration.DepthPointCloudSettings
をIARWorldTrackingConfiguration.IsDepthPointCloudEnabled
プロパティに置き換え。[開発者ツール] 完全に実験的でサポート対象外APIだった
Playback
の使用を削除。
既知の問題点
[コンテクスト・アウェアネス] SemanticsProcessor.GetChannelNamesAt()の呼び出しに最大0.1ミリ秒かかり、複数のピクセル位置をサンプリングする際に加算される
[コンテクスト・アウェアネス] 平面アンカーのサンプル : 白い立方体が灰色に見える
[開発者プラットフォーム] M1搭載MacのUnity 2020で、ARDKの初回インポート時にクラッシュが発生することがある。Unityを再度開き、プロジェクトにアクセスします。再度クラッシュが発生する可能性は極めて低いため、ARDKのパッチを適用する必要はありません。
[開発者プラットフォーム] ArdkAuthConfigのAPIライセンスキーが空の場合に、UnityエディターにNiantic.ARDK.Internals.StartupSystems.SetAuthenticationParametersエラーが表示される場合がある。
[共有AR] ネットワークのサンプルでは、ユーザーが 'Toggle Log(ログの切り替え)' ボタンをタップしたときに、フレーム落ちが見られることがある。
[開発者ツール] Virtual Studioの設定メニューが閉じていると、バーチャルスタジオのモック環境で、シーンの再生中にUnityのゲームビューに表示されなくなる。モック環境を設定した後は、モックモードでシーンをプレイできるように、Unityで必ずこのウィンドウを開いておくようにしてください。
リリース済み:2022年5月17日