ARDK 2.3.0 リリースノート 2022-09-27

新着情報

  • [実験的機能] ARDKでは、フィードバックループを高速化するための 実験的機能 を提供しています。この実験的機能は、テストやフィードバックでお使いいただけますが、開発の初期段階にあるため、変更される可能性があるほか、最終的な設計やAPIが反映されない場合がありますのでご注意ください。実験的機能は、サポート対象外のため、本番環境には使用しないでください。ご興味がありましたら、是非この実験的機能をお試しの上、フィードバックをお寄せください。実験的機能に関するフィードバックは、Lightshipの開発者コミュニティに投稿してください。

  • [コンテクスト・アウェアネス - 実験的] ARDKでセマンティック信頼度のデータが返るようになりました。セマンティック信頼度は、しきい値設定されていないセマンティックマスクとして提供され、所定のチャンネルのピクセル毎の信頼度を返します。このデータを使用して、セマンティックマスクの縁のアルファブレンディング/フェザリングの精度を高めることができます。詳細については、 セマンティック信頼度 をご参照ください。

  • [コンテクスト・アウェアネス - 実験的] 上級者向けのメッシング設定が追加され、メッシング機能のメッシング範囲とボクセルサイズを設定できるようになりました。詳細については、 上級者向けのメッシング設定 をご参照ください。

  • [コンテクスト・アウェアネス - 実験的] 深度ベースのオクルージョンに対応した深度ブレンディングモードが ARDepthManager に追加されました。深度ブレンディングは、深度バッファとメッシュベースのオクルージョンを併用することで、深度ベースのオクルージョンの精度を高め、安定したオクルージョンを生成します。この機能は動的オブジェクトと静的オブジェクトのいずれにも使用できます。詳細については、 深度ブレンディング (Depth Blending) をご参照ください。

  • [コンテクスト・アウェアネス - 実験的] 10個の実験的なセマンティックチャンネル(flower_experimental、pet_experimental、tree_trunk_experimental、sand_experimental、dirt_experimental、tv_experimental、vehicle_experimental、loungable_experimental、food_experimental、snow_experimental)が新たに追加されました。この新しいチャンネルの詳細については、 実験的なセマンティックチャンネル をご参照ください。

改善点

  • [開発者プラットフォーム] M1搭載Mac上で動作するUnity 2020または2021 Intelバージョンで、Assets(アセット) -> Import Package(パッケージのインポート) の順で初めてARDKをインポートする際、Unityの再起動を必要とするクラッシュが発生しなくなりました。

  • [開発者プラットフォーム] デバイスのリニア色空間に対応しました。

  • [VPS] LocationService のデフォルト値は、要求精度が0.01m、更新距離が0.01mに設定されました。

不具合修正

  • [コンテクスト・アウェアネス] ARDepthManagerPrefer Smooth Edges(スムースエッジを優先) を有効にすると、バイリニアテクスチャになる問題を修正しました。

  • [開発者ツール] ARRenderingManager でターゲットがテクスチャに設定されていると、UnityのNULL参照例外が発生する不具合を修正しました。

  • [開発者ツール] Unityのプレイモードで実行すると、画面の幅や高さが90度回転して出力される問題を修正しました。

  • [VPS] 一部の環境で、VPS Coverage APIから重複したターゲットIDが返る問題を修正しました。

  • [VPS] アンカーのトランスフォームの初回更新前に、新しく作成したアンカーのステータスが Success に設定されることがある問題を修正しました。

廃止

  • [開発者プラットフォーム] ArdkGlobalConfig APIの SetDBowUrlGetDbowUrlSetAuthenticationUrlGetAuthenticationUrlGetContextAwarenessUrl は廃止されます。

  • [コンテクスト・アウェアネス] IARWorldTrackingConfiguration.MeshingRadius は廃止されました。代わりに MeshDecimationThreshold を使用してください。

既知の問題点

  • [Contextual Awareness] The "Prefer Smooth Edges" option on ARDepthManager uses an incorrectly scaled texture. Avoid using this option. A fix is planned for the next release.

  • [コンテクスト・アウェアネス - 実験的] 深度ブレンディングが有効になっていると、現在のメッシュチャンクのシェーダーがオーバーライドされ、メッシュの結果が見えなくなることがあります。

  • [Contextual Awareness - Experimental] When depth blending is enabled the depth stream used by the feature can sometimes be uninitialized for the first few frames, which results in errors.

  • [開発者ツール - 実験的] プレイバックモードでWayspot Anchorを作成すると、空のアンカーIDが返る場合があります。

  • [開発者ツール] ARDKをM1搭載のMac上のUnity 2020または2021 Intelバージョンのプロジェクトに ドラッグ すると、Unityがクラッシュして再起動が必要になる場合があります。ARDKは必ず Assets(アセット) -> Import Package(パッケージのインポート) の順にインポートすることをお勧めします。

  • [Developer Tools] When building for Android, ARDK 2.3 enables OpenCL in the app manifest which requires gradle 6.7.1 or better to build. The default version of gradle that comes with Unity 2021 is 6.1.1, so you need to install a newer gradle to build. See Building ARDK Apps for Android for more details.

  • [VPS] IWayspotAnchor.TrackingStateUpdated event not being invoked. Use TransformUpdated instead. This issue also impacts the VPS feature of the Voyage sample app.