iOS向けARDKアプリをビルドする

以下の手順で、ARDKアプリをビルドしてiOSデバイスにデプロイします。

前提条件

ARDKをUnityに追加する に記載されているように、ARDKパッケージを使用してUnityプロジェクトが設定されている必要があります。

認証 に記載されているように、APIキーを使用して、Unityプロジェクトに認証アセットが設定されている必要があります。

ARDKと互換性のあるiOSデバイスが必要です。互換性のあるiOSデバイスと最小バージョンのiOSのリストについては、 システム要件 の「ランタイム要件」を参照してください。

手順

  1. Build Settings(ビルド設定) (メニュー: File(ファイル) > Build Settings(ビルド設定))にアクセスし、Player Settings(プレイヤー設定) ボタンをクリックします。

../../_images/BuildMenu1.png

Company Name(会社名) を所属する組織名に変更します。続いて、iOS > Other Settings(その他の設定) 操作画面の順に移動してビルド設定を指定します。

../../_images/BuildSettings1.png

設定

機能

マルチスレッドレンダリング

マルチスレッドレンダリングを使用するには、このオプションを有効にします。ARDKでは、このオプションの有効化と無効化のいずれもサポートされています。

カメラの使用目的

以下にデバイスのカメラにアクセスする理由を入力します:

位置情報の使用目的

以下にデバイスの位置情報にアクセスする理由を入力します:

対象iOSの最低バージョン

11.0+

アプリが動作するiOSの最低バージョンを選択します。

  1. ビルド設定 ウィンドウに戻ると、Example/StarterScene が自動的に追加され、Scenes In Build ボックス内にチェックが入っているのが分かります。チェックが入っていない場合は、Unity Projectウィンドウでシーンを探し、ボックス内にドラッグします。

../../_images/Scenes1.png
  1. Build and Run(ビルドして実行) ボタンをクリックします。ビルドを任意の場所に保存し、Save(保存) をクリックします。しばらくすると、Xcodeが自動的に開きます。

../../_images/BuildAndRun1.png
  1. プロジェクトの Signing & Capabilities(署名と機能) メニューページに移動します。署名の Team(チーム) を選択します。また、Bundle Identifier(バンドルID) は所属する組織名に変更してください。

../../_images/SigningAndBundle.png
  1. これでモバイルデバイスにビルドする準備ができました。iOSデバイスをコンピューターに接続し、 xcode_run_button ボタンをクリックします。接続したモバイルデバイスで、ARDK導入アプリが自動的に起動します。

  1. 上記のステップを行っているときに、XCodeでフレームワークやシンボルの欠落に関する複数のビルドエラーが発生する場合は、iOS Info.plistに必要なフレームワークを自動的に追加するpost-buildスクリプトが同梱されており、そのスクリプトが失敗することがあるためです。このエラーを修正するには、Unityからリビルドするか、次の操作を行います。

General(全般) メニューページの Frameworks, Libraries, and Embedded Content(フレームワーク、ライブラリ、組み込みコンテンツ) セクションに移動します。

../../_images/Frameworks.png

下部の + ボタンをクリックすると、次のフレームワークを手動でリンクすることができます。

  • ARKit

  • Vision

  • CoreML

  • CoreImage

  • MetalPerformanceShaders