ARDK 1.3.0 リリースノート 2022-03-31

新着情報

  • [開発者ツール] MockImageAnchorコンポーネントを使用した、モックモードでのアンカー画像に対応。詳細については、ARDKユーザーマニュアルの開発者向けドキュメントにある「モックモード」をご参照ください。

  • [開発者ツール] Unityエディターでモック環境を使用してARセッションを実行するフローを追加。詳細については、以下の「モックモードの新しいプロセス」をご参照ください。

  • [開発者ツール] ARDK 1.3で、Unity 2019.4の公式サポートを終了。Unity社は、2019.4はレガシーLTSとなり、2022年春にはサポートを終了すると発表しています。詳細については、https://unity3d.com/unity/qa/lts-releases をご参照ください。

アップグレードガイド

ARDK 1.2からARDK 1.3にアップグレードする場合は、次の情報をご参照ください。

モックモードの新しいプロセス

ARDK 1.3には、ARDKモックモードを使用するためのワークフローが新たに追加されています。Unityエディターで実行する際、モック環境のプレハブを使用して作成すると、特定のモック環境がモックモードでシーンに自動的にインスタンス化されるようになりました。新しいワークフローを使用するには、次のように行います。

  1. 環境のメッシュと、最上位のMockSceneConfigurationコンポーネントを使用してプレハブを作成します(またはLightshipポータルのARDKモック環境パッケージに含まれるプレハブを使用します)。

  2. ARDK > バーチャルスタジオ ウィンドウの順に移動してMockタブを開き、ドロップダウンからプレハブを選択します。モックプレハブが表示されていない場合は、更新アイコンをクリックします。

  3. プレイモードに入ると、プレハブが自動的にインスタンス化されます。レイヤーが存在しない場合は、モック環境を正しくレンダリングするために、新しいレイヤーがプロジェクトに自動的に追加されます。

M1搭載MacでUnity 2021を使用する

Unity 2021.1(TECHストリームリリース)より、AppleシリコンのチップセットM1に対応しました。Unity 2021バージョンはARDKではまだ正式にサポートされていませんが、このバージョンでは、[https://community.lightship.dev/t/m1-support-workaround/661](https://community.lightsh ip.dev/t/m1-support-workaround/661) に記載されているM1回避パッチを適用する必要がないため、M1搭載MacのユーザーはUnity 2021を利用する方が多いと認識しています。現時点では、ARDKとUnity 2021の互換性に関する大きな問題は報告されていませんが、2021は、このバージョンの追加テストが完了するまでは(公式には)サポート対象外です。基本的には、公式にサポートされている2020.3 LTSの使用を推奨していますが、M1ユーザーの方はUnity 2021をお使いいただいても構いません。

改善点

  • [コンテクスト・アウェアネス] メッシングのメモリ使用量とレイテンシーに関する全般的な改善と修正を実施。

  • [コンテクスト・アウェアネス] ゲームボード機能をARDK使用例の実験的機能からARDKの公式の拡張機能に移行。

  • [コンテクスト・アウェアネス] バーチャルスタジオのリモートモードで、リモートデバイスから開発用マシンへの点群の生データの送信に対応。

既知の問題点

  • [開発者ツール] 接続されたとすぐにアプリに表示され、無線リモートモードが使えないため、Unityエディターと接続できない。

  • [開発者ツール] Unityエディターにカメラの映像が表示されないため、AndroidでUSBリモートモードを使用できない。

不具合修正

  • [コンテクスト・アウェアネス] ARDK使用例の平面分類の例で、ラベルの問題を修正。

  • [コンテクスト・アウェアネス] 深度点群のオフセットを修正。

  • [コンテクスト・アウェアネス] LiDAR対応デバイスでのメッシング時に、CPU使用率が高くなる問題を修正。

  • [開発者ツール] MarkerSyncの例にカスタム設定のプロビジョニング用の固定プレハブを含むように修正。

  • [開発者ツール] PongHLAPIDemoのシーンで、存在しないプレハブを参照していた問題を修正。

  • [開発プラットフォーム] iOS端末でARSessionが起動時にフリーズする不具合を修正。

廃止予定

  • [コンテクスト・アウェアネス] IARFrame.Serialize() は廃止されており、今後のARDKリリースで削除予定。

リリース済み:2022年3月31日