共有AR

Lightship ARDKを使って、複数のユーザーが参加できるAR体験を作成します。ユーザーは、アプリを使って同一のAR空間における自分の位置を特定し、向きを決めたら、その共有空間を使って仮想アクティビティで共同作業を行うことができます。

ユーザーは、共有AR体験を通じて、共有AR環境と同時にインタラクトすることができます。たとえば、ARゲームを作成して、複数のプレイヤーが現実世界の同じ場所にある仮想オブジェクトを操作するとします。プレイヤーは、共有環境でお互いのバーチャルな姿を見ることができるだけでなく、他のプレイヤーがその仮想オブジェクトを操作している様子をリアルタイムに見ることができます。

すべてのクライアントが共有AR環境でインタラクトできるように、クライアントは、ARDKで生成した環境のマッピングデータを使用して同期を行う必要があります。そのためには、この環境をスキャンして、すべてのクライアントが同期できるマッピングデータを作成します。このプロセスは、ARローカライゼーション とも呼ばれます。ARDKの機能は以下のとおりです。

  • 共有環境のローカライゼーション。クライアントは、自分の環境にある共通のオブジェクトをスキャンして同期させることができます。

  • マーカーシンクのローカライゼーション。クライアントは、ビジュアルマーカー（QRコードなど）を使用して、同一の共有空間に同期させることができます。

ARDKのバックエンド（ARローカライゼーションやセッション管理）や、同一の共有AR環境にあるクライアントと通信できるように、ARDKには、ネットワーク化されたARセッションや、クライアント間で通信を行うためのAPIが付属しています。

  • 共有ARセッションにおいて複数のクライアント間で仮想オブジェクトの変更を容易に通信できるように、ARDKには、高レベルのネットワークAPI（HLAPI）が付属しています。

  • ネットワークメッセージ処理のカスタマイズが必要な共有ARセッションにおいてクライアント間で通信できるように、ARDKには IMultipeerNetworking インターフェイス（LLAPI）経由の低レベルネットワークAPIが付属しています。

次の手順