リリースノート v3.4
ARDK 3.4では、新しい実験的機能として ワールドポジショニングシステム(WPS) が導入されました。 WPSによって、デバイスのコンパス方位とGPS位置情報の精度が向上し、アプリケーションのナビゲーションがさらに正確になります。 また、WPSでは、従来のGPS性能よりも高い精度で、座標に基づくオブジェクトの配置が可能になり、AR空間や2Dマップ上に正確にオブジェクトを配置できるようになりました。
機能/修正
- 本番環境で使用できる新機能
- オブジェクト検出
- シミュレーション
- コンテクスト・アウェアネス用のテレメトリー
- 新しい実験的な機能
- ワールドポジショニングシステム(WPS)
- 主な改善点
- オクルージョンの安定化により、影のバンディングを除去
- オクルージョンに「スムーズエッジ」オプションを追加
既知の問題
- Unity 2022.3.10f1以降のバージョンで、AndroidまたはiOS向けにLightship SDKを有効にすると、エラーメッセージ(
XR Plug-in Management error. Failure reason: Unable to assign com.nianticlabs.lightship for build target [Android/iOS]
)がUnityコンソールに表示されることがあります。 このエラーメッセージは良性であり、SDKはこれらのプラットフォームで期待通りに動作します。 この状態でエディターを再起動した後、Project ValidationやLightship設定ウィンドウに警告が表示される場合がありますが、これらは無視して構いません。 - Lightship Simulationを使用する際、シーンを切り替えるとシミュレーションが停止します。 これは、Lightship Simulationが構築されているARFoundationのXR Simulationパッケージの仕様に基づく正常な動作です。 この動作を避けるためには、目的のARシーンから直接プレイモードに入るか、エディター内でシーン間でXRを再初期化してください(Unityのサンプルコードを参照してください)。
- Lightship Simulationを使用する場合、環境プレハブは、Lightship設定とUnityのXR Environment設定の両方に設定する必要があります。
- Lightship SimulationとLightshipのAR機能(例: 深度予測、セマンティック セグメンテーションなど)の併用は、現在Windowsではサポートされていません。
- Pixel 7デバイスでは、パフォーマンスの問題が発生する可能性がありますが、 これは今後のリリースで対応予定です。
- 最近のUnityのバージョンでは、Samsung Galaxy S22、S23、S24、および同様のチップセットが搭載されたスマートフォンでAR機能を使用するとクラッシュすることがあります。 この問題はUnity 2021.3.37で対処されましたが、Unity 2022では依然として発生しています。 詳細は、Unityの公開バグをご覧ください。
- 実験的なWPSパッケージを使用する際に、「`Package “Lightship World Positioning System (WPS) Plugin" にはローダーメタデータがありません。 ローダーの初期化をスキップします。」という警告がUnityコンソールに表示されることがありますが、 このエラーは無害ですので、無視して構いません。
- ARDKの古いバージョンから3.4に更新する際、複数のパッケージ(ARDKや共有ARなど)を同時にアップデートすると、Libraryフォルダが破損する可能性があります。 この問題を解決するには、Unityを終了し、Libraryフォルダを削除してからプロジェクトを再度開いてください。