マップの基礎知識
ズームレベル
ズームレベルは、0(最も遠い、地球全体)から17(最も近い)までの範囲を使用できます。 ズームレベルごとに詳細度が異なり、ズームレベルの値が小さいほど粒度が粗く、数値が大きいほど詳細に表示されます。 ズームレベルの高さを区別する場合は、混乱を招かないように、「低い」や「高い」ではなく、「粗い」や「細かい」を使用して表現することをお勧めします。
ズームレベルを上げるたび(n+1)に、マップタイルの数は、前のレベル(n)の4倍になります。 そのため、ズームレベルを上げると、マップタイルの数だけでなく、マップに表示される詳細度も上がります。
マップ半径は、指定したビューにロードされるマップタイルの数を指定します。
:::注意 最適なパフォーマンスを維持するために、ロードされるマップタ イルの数を制限してください! :::
マップ半径に、あるしきい値を超える値を指定すると、 ズームレベル が遷移します。 新しいズームレベルでは、以前のズームレベルの4倍の大きさのマップタイルが表示され、表示されるマップタイルの数が効果的に制限されます。
この仕組みにより、Lightship Mapsは視覚的な詳細度やパフォーマンスのバランスが維持され、マップベースの体験がスムーズに行えるようになります。
マップタイルデータの変更点
Lightshipは、最新のマップデータをもとに、地球全体の新しいマップタイルを定期的に生成しています。 これらのマップタイルのテストや検証が十分に行われると、マップ設定サービスでのマップタイルのバージョン番号がインクリメントされます。
以下のいずれかのイベントが発生すると、新しいマップタイルのダウンロードが自動的に開始されます。
- アプリは、マップタイルのバージョンがインクリメントされるまで起動しません。
- 設定が更新されたかどうかは、6時間おきに確認されます。
マップタイルのデータ更新は、Lightship Maps SDKによって自動的に処理されるため、アプリの開発者が必要な作業はありません。 しかし、マップタイルの新機能が導入され、開発者の対応が必要となる場面もあります。
このような新機能を利用するには、開発者は自分のプロジェク トをLightship Maps SDKの新しいバージョンにアップグレードする必要があります。 こうすることで、アプリを常に最新の状態に保ち、マップタイルの最新の機能拡張に対応することができます。
ローカルにキャッシュされたデータ
ダウンロードしたマップタイルデータは、マップビューのパフォーマンス向上のために、クライアントのデバイス上のキャッシュに保存されます。 このキャッシュにより、読み込み時間が短縮され、マップタイルを常に再ダウンロードする必要がなくなり、結果的にスムーズなユーザー体験を実現できます。
キャッシュのサイズは現在30MBに固定されており、ストレージの使用量と性能のバランスが保たれています。 キャッシュディレクトリは、Unity プロジェクト内の LightshipMapsSystem.Initialize() の呼び出しで指定します。
マップタイルのアップデートをテストする場合や、問題のトラブルシューティング時など、キャッシュのクリアが必要になる場合があります。 キャッシュをクリアするには、Lightship Mapsパッケージの初期化時に指定したキャッシュディレクトリにある ntc
ファイルを削除します。
フィーチャーレイヤー
フィーチャーレイヤー(SDKでは「Layer Kinds」と呼ばれる)とは、現実世界の地面にある物理的特徴を大まかに分類したものを指します。 各フィーチャーレイヤーは、以下のように多数のFeature Kindsで構成されています。
Lightship Mapsのフィーチャーレイヤーは、OpenStreetMapの primary Map Feature types(マップフィーチャーの主なタイプ) から派生したものです。
現在、Lightship Mapsでサポートされているフィーチャーレイヤーは次のとおりです。
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境界線 - 地域や国の境界線など、行政やその他の境界線を表現するために使用されます。
国 地域 その他 -
建造物 - 住宅、ランドマーク、商業ビルなど、人工的な構造物を識別するために使用します。
農業施設 工業施設 公共事業 商業施設 ランドマーク スポーツ 教育 宗教施設 交通機関 官公庁 住宅 未使用の建物 医療・ヘルスケア 小売 ホテル 学校 -
土地利用 - 商業用、工業用、住宅用など、特定の用途を持つ土地の区域を表すのに使用されます。
空港 軍事施設 滑走路 盆地 国立公園 砂地 墓地 自然保護区 低木(灌木)