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Lightship Simulationの設定と実行方法

Lightship Simulationでは、Unityのプレイバックモードを使用せずに、エディター内でARコンテンツをテストできます。 シミュレーションモードを使用すると、仮想3D空間内を自由に移動しながら、リアルタイムにAR機能をテストすることが可能です。

前提条件

UnityプロジェクトにARDK 3.4以上がインストールされており、基本的なARシーンが設定されている必要があります。 詳しくは、ARDK 3のインストールおよび基本ARシーンの設定を参照してください。

Lightship Simulationを有効にする

Lightship Simulationは、ARDK 3.4に同梱されています。 Unityプロジェクトで、Lightship Simulationを有効にするには、以下の手順を行います。

  1. Lightship のトップメニューから XR Plug-in Management を選択し、 Niantic Lightship Simulation ボックスにチェックを入れます。
Selecting Niantic Lightship Simulation in XR Plugin Management

シミュレーション環境を作成し、設定する

シミュレーションを実行する前に、プレハブをシステムがナビゲートできる SimulationEnvironment に変換する必要があります。そのためには、ゼロから作成するか、デフォルトの環境をテンプレートとして使用します。

  • 環境をゼロから作成するには、次の手順を行います。
    1. SimulationEnvironment として使用するプレハブを開くか、新規に作成します。
    2. InspectorAdd Component をクリックし、プレハブに Simulation Environment コンポーネントを追加します。
    3. Simulation Environment コンポーネント で、Camera Starting Pose (Position)0, 0, 0 に設定し、Camera Movement Bounds (Extents) をシミュレーション全体をカバーできる十分な値(例: 1000, 1000, 1000)に設定します。
  • デフォルト環境をテンプレートとして使用するには、以下の手順を行います。
    1. Window のトップメニューを開き、 XR > AR Foundation > XR Environment の順に選択します。 XR Environment ウィンドウが開きます。
    2. XR Environment オーバーレイで、鉛筆とプラス記号のアイコンをクリックし、 Create environment を選択します。
    3. プロジェクトアセット内でプレハブの名前と保存場所を選択し、 Save をクリックします。
    4. Hierarchy で、選択した環境名のルートオブジェクトを選択します。
    5. InspectorSimulation Environment コンポーネント を開き、Camera Starting Pose (Position)0, 0, 0 に設定し、 Camera Movement Bounds (Extents) をシミュレーション全体をカバーできる十分な値(例: 1000, 1000, 1000)に設定します。

環境を設定するには、次の手順を行います。

  1. Window のトップメニューを開き、 XR > AR Foundation > XR Environment の順に選択します。 XR Environment ウィンドウが開きます。
  2. XR Environment オーバーレイでドロップダウンメニューをクリックし、リストから環境プレハブを選択してUnityに割り当てます。
Selecting an environment in Unity
備考

デフォルトでは、シミュレーション環境を設定しないと、Unityの基本環境に設定されます。 シミュレーションをロードしてデフォルト設定になった場合は、カメラの値が正しく設定されていることと、型の不一致がないことを確認してください。

Lightship Simulationの設定

Lightship Simulation設定を変更するには、 Lightship のトップメニューを開き、 設定 を選択します。 Lightship Simulationは、Lightshipの設定メニューの下部にあります。

シミュレーションの設定は次のとおりです。

  • Environment Prefab - 環境プレハブを設定するオプションです。
  • Use Z-Buffer Depth - このオプションにチェックを入れると、Unityの深度アルゴリズムではなく、Lightshipの深度アルゴリズムが使用されます。
  • Use Lightship Persistent Anchors - Simulation VPSを使用する場合は、このオプションのチェックを外します。 このオプションを有効にすると、シミュレーション環境で実際のVPSが実行されます。 このオプションのチェックがオフの場合、シミュレーションVPSを設定するための追加オプションが有効になります。
    • Minimum/Maximum Anchor Discovery Time Seconds - アンカーが表示されるまでに必要な最小/最大時間(秒)を設定します。
    • Apply Translational Offset - このオプションを有効にすると、アンカーが表示される際に、0からオフセットの範囲までランダムに位置がずれます。
    • Translational Offset Severity Meters - アンカーがずれる最大距離(メートル)を指定します。
    • Apply Rotational Offset - このオプションを有効にすると、アンカーが表示された際に、0から指定されたオフセットの範囲までランダムに回転がずれます。
    • Rotational Offset Severity Degrees - アンカーがずれる最大回転角度(度)を指定します。
    • Surface Anchor Failure - このオプションを有効にすると、成功したアンカーの代わりに失敗したアンカーをテストできます。
    • Tracking State Reason - 失敗したアンカーのうち、どの種類のアンカーをテストするかを指定します。

シミュレーションを実行して使用する

シミュレーション環境を読み込んだら、Playボタンを押します。 Lightshipは環境を「Simulated Environment Scene」という新しいシーンに読み込み、Layer 30に配置してシミュレーションを開始します。

The Simulated Environment Scene appearing in the Hierarchy

シミュレーション内で移動を解除するには、ゲームビューでマウスの右ボタンを長押しするか、トラックパッドで2本指を使ってタップ&ホールドし、以下の操作で移動します。

  • WASDキーで前進/後退および横移動
  • マウスを動かして視点を回転
  • QキーとEキーで上下に移動
  • Shiftキーで移動速度を上げる