詳細レベル(LOD)のメッシング
概要
Lightship Meshingは、シーンの可視ジオメトリを再構築することで、ARキャラクターやオブジェクトが環境と物理的にインタラクトできるようにする機能です。 デフォルトでは、この再構築には一定の空間的解像度が使用されます。 詳細レベル(LOD)のメッシングは、プレイヤーが空間内の特定の地点からどれだけ離れているかに応じて、再構築のローカル解像度を変更する新しい実験的機能です。 プレイヤーが遠くにいる場合、ワールドのレンダリングは粗くなりますが、近づくにつれて解像度が高くなり、より正確なジオメトリが表示されます。
詳細レベル(LOD)のメッシュを有効にする
詳細レベル(LOD)のメッシュを有効にするには、まず Hierarchy で XROrigin
を展開し、Lightship Meshing Extensionを含むオブジェクトを選択します。次に Inspector で「Experimental Meshing Options(メッシュの実験的オプション)」というラベルの付いたボックスにチェックを入れます。 チェックを入れると、「詳細レベル(LOD)」フィールドが表示されます。 1~4の範囲で選択することができ、4は詳細レベルが最も高く、1は最も低いことを表します。
詳細レベルの定義
新しいメッシュブロックがUnityに反映されると、Hierarchyの Trackables
セクションに新しいGameObjectが作成されます。 これらのGameObjectの名前は、Mesh-<32 digit number>-<32 zeroes>
という形式で作成され、この32桁の数字の最初の桁は、メッシュ内の三角形を再構成する際に使用する詳細レベルを表します。 レベルが上がるごとに、そのメッシュ領域のボクセルサイズとブロックサイズは2倍になります。 例えば、レベル3のメッシュブロックは、レベル1のメッシュブロックの8倍の長さの立方体領域をカバーし、ボクセルのサイズも8倍になります。
詳細レベル(LOD)の設定例
プロジェクトでメッシュの詳細レベル(LOD)を設定するための2つの例を示します。 1つ目の例は30メートル離れたところから撮影されたもので、屋内での使用に適しています。一方、2つ目の例は100メートル離れたところから撮影されたもので、屋外での体験に適しています。
屋内の設定例:
屋外の設定例: